自民党の総裁選を争う麻生太郎、福田康夫両氏が9月19日、日本外国特派員協会で記者会見に臨んだ。
福田氏はいつもの調子で「これまでは断っていたが、まさか外国特派員協会で話をするようになるとは、夢にも思わなかった」「日本の安定だけでなく、世界の安定に寄与したい」と。
対して麻生氏は「時間節約に、冒頭は英語でやる」と得意の英語で「今回の総裁選は、古い自民党と新しい自民党の闘いだ。古い自民が一夜にしてまとまったのを見たでしょう。デジャビュだ。20年前を思い出す」と、かなり攻撃的。
質問でリーダーシップを問われ、福田氏は「小泉さんのようなリーダーシップはないが、国民に話をして信じてもらえないようなリーダーシップはとりたくない」。ん? これで外国人記者にわかったか?
一方の麻生氏は、「自民の2人の候補より民主の小沢氏の方がいい」という「フランスの世論調査は間違っている」と笑い飛ばした。
みのもんたが「私も呼ばれたことがある(ギネスブック掲載で)。ここでやると写真を飾ってくれるんです。2度目にいったときにないので文句をいったら、以来飾ってくれてます。へっへっ」
2人の候補は、この後も福田氏は多摩地区で支持者と交流、麻生氏は茨城の水田にはいったりと、互いに地方票を意識したパフォーマンスを繰り広げた。
みのが「こういうパフォーマンスだけじゃなくて、日頃から政治家をじっくり見ておく必要がある」といえば、嶌信彦も「国会は開会中で、日に3億円もかかっている。委員会開くべきですよ。そういう目で見ている人もいることを忘れちゃ困る」と。
さて、その外国人記者との会見の結果。ニューヨークタイムズの電子版は、「自民党の総裁選、流れはベテランへ」と福田氏優位を地味に伝えていた。