田村亮子は強かった。結婚して谷亮子になっても無敵だった。
ブラジル・リオデジャネイロでアテネ五輪以来3年ぶり、出産後初の世界大会に挑んだ女子48キロ級の谷亮子が優勝。9月6日で32歳になったママYAWARAは大粒の涙顔でいった。
「こんな思いができるなんて、人生の中でないですね」
「凄いと思いますが、外国の選手からは"神の領域に達した"といわれています」(岸本リポーター)
ゲストは、同じ道場だったシドニー五輪"銅"の日下部基栄。3歳年下の彼女も出産しているが、「私に柔道やれといっても無理です」と言う。
「強加合宿では、休憩時間になるとみんなクタクタになって寝っ転がって休んでいるんですが、彼女はその間授乳しているんです。休めないんです。しかも家庭と両立させている。凄すぎます」
乳腺炎の発症、離乳・・・こうしたハンディを乗り超えて急ピッチ調整。不安視されたスタミナ面も「出産して逆についた」とあって涙のV7を成し遂げた。
この優勝には帯同しなかった最愛の息子、佳亮くん(1つ)が最大の功労者なのかも知れない。番組で紹介した壮絶な"育児トレーニング"の映像がそれを物語る。
☆足の上に佳亮くんを乗せて手を握って腹筋運動
☆おんぶしながら腕立て伏せ
☆佳亮くんを抱っこしながらスクワット・・・これらを1000回単位。愛児とともに汗を流したママさん選手らしく独自のトレーニングを開発して復活を果たした。
「フツーの奥さんには考えられませんね」(佐々木恭子アナ)
小倉智昭は「たいしたもんだ」を連発。北京五輪に向かって、愛児の体重も増えることになるので、独自トレーニングはより過酷になりそうだ。
「私が頑張ることで、みなさんにも頑張ろうと思ってもらいたい。私も精いっぱいのチャレンジを続ける」ママYAWARAちゃんの挑戦は続く。