「これは妥当なのでしょうか?」。赤江珠緒キャスターの発言で、北海道北見市の職員に支払われた並外れた時間外手当の是非を取り上げた。
ことの起こりは、今年6、7月に3度あった市内の断水騒ぎ。中でも最も被害が大きかったのは6月23日で、5万8000世帯が断水し、市内の商店も休業せざるを得ない状態だった。 ところが、復旧作業に携わった市企業局の担当職員に支払われた時間外手当は、6、7月合わせて総額約8,500万円。なかでも、断水の原因となった浄水場の現場で働く職員3人は、わずか2カ月の時間外勤務が3人とも350時間を超え、それぞれ計100万円を超える手当が支給されていた。
赤江は「いつ寝ていたのでしょうかね」と時間外勤務時間をいぶかった。が、市当局によるとこの3人は特殊技術の持ち主で、手当の支給率が高く設定されているためだという。
しかし、自治体に疑問があればとことん糾すべきというのが教訓。というのは、断水が起きる前から浄水場の職員は「濁り度」を測る計器の不具合を承知していながら放置。市が断水原因の究明のために設置した諮問機関が出した報告書でも、「職員による対応の不適切に原因があった」と断定していた。
市当局はなぜか、この報告書が指摘する原因を不問としているが、結局、市民の怒りを鎮めるために、並外れた手当を支給された3人が昨日(9月11日)「手当の50%を返す」ことを決めた。
スタジオではこれに猛反論。伊集院が「きちんと仕事をしていたのかの問題がまだ残っている」。弁護士の石丸幸人も「時間外手当をもらった職員の人為ミスかもしれない。時間外手当を払ったなら、いってこいで賠償請求もきちっとやらねば」と、当然の批判。