「驚きましたね。わかりやすくいうと、新入社員が社長の目の前で公然と社長批判をやったということなんです」長谷川豊リポーター自身にとってもビックリのようだった。 9月10日午前の自民党代議士会で"珍事件"が発生!
安倍首相や党三役が出席している代議士会で、一昨年の総選挙で初当選した小泉チルドレンの3人が声を張り上げた。いわゆる1年生議員だ。
「国民はアホじゃない。こんなことは小泉改革を否定することであります」(中川泰裕議員)
いつもなら先輩議員に遠慮してベンチに座って「その他大勢」のはずだったが、この日は誰にはばかることなく執行部に猛然と噛みついた。テレビでもその迫力はしっかり伝わった。
彼らのホコ先は、郵政造反組の平沼赳夫元通産相の復党を容認する執行部。批判の相手は社長ばかりではない。目前に専務、常務もいる。新入社員、ヒラ社員の反乱だ。
「いままでこんなシーンがありました?」(小倉智昭)
「かなり糾弾してましたねぇ」(佐々木恭子アナ)
スタジオは興味わくわくといった感があった。
フジテレビ解説委員長の若松誠が事情を説明した。
「フツーでは考えられないことですが、その背景には彼らに強い危機感があります」 その危機感の中身は・・・「彼らは選挙基盤がまだ固まっていない。ホンネをいうと自分たちが使い捨てされる・・・」
反旗は国政のことではなかった。次の選挙で失職する危機感、クビがひんやりするので噛みついたという図式。
番組ではこの場面でコメントはなかった。新入社員の怒りは「コップの中の嵐」で見物席で聞き流しておきましょう・・こういうことか。