「まるで紅白歌合戦」阿久悠さんを「送る会」

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   8月1日に亡くなった作詞家、阿久悠さんを「送る会」がきのう(9月10日)、都内のホテルで開かれた。『スパモニ』は「永遠の名曲、誕生秘話」と題して、名曲をバックに秘話を紹介しながら故人を偲んだ。

この人がいなかったら昭和の彩りも…

   たとえば、石川さゆりが1977年に歌って大ヒットした『津軽海峡 冬景色』。「なんとかこの少女にヒット曲を作ってくれといわれ、そうだこの娘と旅をしよう。"頭の中の旅"ですがね。で、つくったんですよ」と語る阿久悠さん。ペンネームは「悪友」をもじって自分でつけたものだ。

   八代亜紀の代表曲『舟唄』(1979年)は最初、美空ひばりのためにつくられたという。その美空ひばりから「『亜紀ちゃんがいいわよ』といって下さったので歌うことになった」(八代亜紀)のだとか。

   和田アキ子は『あの鐘を鳴らすのはあなた』(1972年)など、阿久悠さんが作詞した13曲を歌ったが、「ヒットチャート1位は一つもないんですよ」。

   「送る会」に参列した芸能リポーターのみといせい子は「歌った方々が一堂に会し、さながら紅白歌合戦状態でした」と、興奮さめやらずといったふう。

   阿久悠さんの作詞した曲は、スーッと心に浸み込み、そのまま心の奥に居座ってしまう名曲が多い。『せんせい』(森昌子)、『北の宿から』(都はるみ)、『UFO』(ピンク・レディー)、『五番街のマリーへ』(ペドロ&カプリシャス)などなど。

   赤江珠緒キャスターも「この人がいなかったら、昭和の彩りも違ったものになっていたかもしれませんね」。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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