「昭和」という時代を5000曲の歌で切りとった作詞家・作家の阿久悠さん。70歳で尿管がんのため死去。その"送る会"が9月10日(月)都内のホテルで行われた
とくダネ!はワイドショー番組の定番として、参会した歌手のコメントを次々と流した。
「先月1日にお亡くなりになった阿久悠さんの"送る会"にはゆかりのある歌手ら総勢1200人が参列しました」
ナレーション風の笠井信輔アナに、荘厳といった鎮魂の音楽のBGMをかぶせる。いつものパターンだ。
そして歌手たちのコメント。その主役はヒット曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌い、作詞家と公私にわたって親交が深かったという和田アキ子。
「もう時効だけど、実は私が10代の頃からよく飲みに連れていって頂いたんです」
こうしたニュースのコメントの主役はいつも和田アキ子。芸能界のみなさんと公私にわたって親交の深い方のようだ。どうでもいいが。
画像ではコメントする歌手の年齢をカッコ付きで出した。<昭和は遠くなりにけり>を実感する。
和田アキ子(57)、八代亜紀(57)、ピンク・レディーの増田恵子(50)、石川さゆり(49)、山本リンダ(56)、尾崎紀世彦(64)・・・
"送る会"のふるまい酒は独特の手書き文字にこだわった故人自筆のラベルの焼酎。
「勝手にしやがれ」――「ぼくは時代と一番かかわった作家だと思います」といっていた故人の言葉にふさわしい・・・。
「確かに阿久悠さんの詞にはハッとさせられますね。とにかく引き出しの多い方でしたね」(佐々木恭子アナ)
昭和という時代を反映させた作詞を量産して、走り去った作詞家が言い遺したのが「勝手にしやがれ」だった――。