「それでも国は宿舎を強行建設するのか」。建設反対が高まっている参議院の清水谷議員宿舎(東京・紀尾井町)問題。昨日(9月5日)、石原慎太郎都知事らが緑豊かなこの建設予定地を視察し、「建設反対」を明言した。だが、楽観視はできないと番組が取り上げた。
現宿舎から100メートル離れた、都の風致地区に指定されている緑豊かな建設予定地。視察を終えた石原都知事は感想を求められ「こんなに緑があることは知らなかった。議員というのは自分の足で歩かないからなー。私は反対です。必要なら現宿舎を改築すればいい」ときっぱり。
赤江珠緒キャスターが「宿舎建設は(都知事反対で)不可能に?」と聞くと、取材したリポーターが「いや、不可能ではない。難しくなったということでしょう。国有地ですから国がやろうと思えば強行突破できる」。
『スパモニ』はこれまで、国会議員の宿舎について「住宅手当を支給した方が安上がり」という方針で取り上げてきた。それだけに「東京は地価が高いから自前で持つのは難しい」と、宿舎必要論をぶつ石原都知事には多少不満も?
作家の吉永みち子は「赤坂の衆議院議員宿舎はまだ空いているんでしょ? そこに入ればいい」。実際、赤坂の議員宿舎は、300部屋のうち入居済みは100ちょっとという。
察しのいい石原都知事が出した答えが「参議院の議員宿舎なのだから、これは民主党の問題だ。どう民主党が判断するかだ」。民主党にゲタを預けた形でオチ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト