またしてもネット社会の犠牲者！名古屋市内で8月24日夜、帰宅途中の磯谷利恵さん（31）が拉致され、その後殺害された。
犯人らは、磯谷さんの自宅まであと100メートルのところで拉致してハンマーなどで殴り殺し山中に捨てた。
「犯行におよんだ連中は、何度も何度も命乞いをする磯谷さんを2時間にわたって殴ったといいます。とても人間の仕業じゃない」リポーターの阿部祐二の声は怒りで震えていた。
「こういうのは極刑に処すべきだ」（テリー伊藤）
犯人たち3人を結びつけたのは、ケイタイ電話の犯罪サイト「闇の職業安定所」・・・。面識のない、個人データを知らない者同士がやりとりできるとあって凶悪犯罪の温床となっている。
闇サイト――ネット上の掲示板で飛び交う裏社会。インターネット犯罪に詳しい紀藤正樹弁護士はいう。
「この3,4年前からこういうサイトの犯罪が多発してます。現在は事実上警察の監視下にあり、たくさんの法律的な動きはあるものの、インターネット上で"考えただけ"で表現するのは、実行しない限り犯罪は成立しないのです」。現状では事前の取り締まりはむずかしい、ということのようだ。
江田けんじは力説した。「確かに現行の刑法はIT犯罪に追いついていないと思う。見直す必要がある。でもアダルトや集団自殺サイトは、少なくても公序良俗違反です。なんとかネットサ－フィンのパトロール隊などでチェックできないかどうかを検討すべきです」
「ネットの匿名性も問題だろうけど、こいつらはネットで競い合ってるんじゃないか。"おれはもっと悪いことやってるゾ"なんて」（加藤浩次）
「みんなでやれば怖くないの心理が助長している」（江田けんじ）
おおたわ史絵がいった。「犯罪が起ってからでは遅いですよ」。このワンフレーズがすべてを語っている。