名古屋市で帰宅途中の女性会社員が拉致、殺害された事件で、捕まった3人の男は携帯サイト「闇の職業安定所」で出会い、カネ目的で犯行に及んだのだという。
犯罪、問題を引き起こすサイトは多い。売春目的の出会い系、自殺願望者が自殺を語り、集団で実行するためのサイト――広い世の中からマイノリティをマッチングさせるネットの特質は、負の方向にも絶大な効果を発揮するのだ。
では、どうすりゃいいのか。朝ズバッ!司会のみのもんたに言わせれば単純明快だ。「インターネットの取り締まり、キチッとしないと。徹底的にやってほしい」。ここで、「ネットの取り締まり」という漠然した発言でわかるように、みの自身はパソコンも携帯電話も持っていない。
よく知らないことに対しても、ある種の極論的な解決策を提示する。これはみののコメントスタイルのひとつ。そうした場合、"賢人"のコメンテイターが現実的見解を述べるのだが、今日は末吉竹二郎・国際金融アナリストも積極的に同調していた。
"インターネット"そのものに販売者、管理者がいない以上、誰をどう規制し、監視し、罰すべきなのか。"場"の提供者は、どれだけ責任を負うべきか。ネット生まれつきのこの問題はいまだ社会的コンセンサスに至ってないと思える。
そんなに簡単じゃないし、簡単にやられても困っちゃうことなのだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト