ネットの大手ニュースサイトのランキングなどを見ると、国立市の交番勤務の警官が知人女性を装備品の拳銃で殺した事件は相当な関心を集めている――はずなのだが、朝ズバッ!の扱いは不思議と薄い。
番組オリジナルの現場中継はなく、犯人の顔写真は、釣り上げた魚のオマケで写っている一枚限り。まだ開幕すらしていない世界陸上において、開催地の大阪から二度もナマ中継を敢行したというのに、だ。
それでも、番組中のニュースコーナーでは、「ほかの警察官に(つきまといについて)相談していた」という知人証言など、最低限のニュースは入れていた。
そこでわかってきたのは、被害者、加害者それぞれの「交際」についての認識にはズレがあり、どうやら官製ストーカー事件だということ。
「いつも職業としてピストルを持ち歩いてる人が起こした事件でしょ。そこが非常に重要だと思う」と司会のみのもんたはコメントする。
「ピストル」というのは、警官の持つカズカズの特典の象徴かもしれない。彼らは飛び道具を持ち歩けるだけでなく、ストーキングに必須の監視、情報収集も一般人よりはやりやすい立場にいる。
問題の巡査長が、最終的な解決に至るまでに、どんな「ピストル」を使ってたのか、そのへんも気になるところではある。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト