交番勤務中の巡査長が、住民から苦情の電話を受けてバイクで出動――したまま戻らない。そうなると、いくつかの可能性が浮上するところだが、この巡査長の行動はハリウッド映画の暴力警官顔負けだった。
制服姿で交際中の飲食(よりトークがメインと思われる)店の従業員宅に乗りつけ、この女性を射殺した後、自殺したのだ。
番組が入手した唯一の写真では、釣り上げたらしい魚と一緒に写っていた丸顔の巡査長。ほかのディテールはともかく、彼の趣味が釣りだということは忘れられそうにない。
なんでも、この巡査長は、事件以前もたびたび勤務中に雲隠れし、女性宅を見張るような姿が近所の住民にも目撃されていたとか。
司会のみのもんたが「(巡査長に)問題があるとわかってたのに…」と嘆息すると、荒俣宏が「(事件は)防げていた可能性がありますよね」と言葉を継ぐ。今後の番組でも、「二人の間になにがあったのか」的動機解明および警察の人事管理の追及、この二本立てが期待できそうだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト