「中華航空爆発」素人が撮りまくった「映像」がいっぱい

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   那覇空港に到着した中華航空機が、駐機場で突然発火・炎上した。乗客・乗員165人は無事脱出したが、直後に、漏れた燃料が爆発。まさに間一髪だった。

操縦士が飛び降りると同時に爆発してるんですよね

   しかしこの事故、すでに駐機場に入ってからという珍しいケース。乗客も降りる態勢にあったのも幸いしてか、4か所の脱出シュートを使ってわずか60秒で避難を終えていた。これは米連邦航空局の「90秒ルール」より速かったとか。

   スタジオでも当然、どうしてこんなことが起こったか、乗客の証言、専門家の分析などを展開したが、そんなことより特異だったのは、映像・画像の多さだ。

   那覇空港の国際線駐機場は国内線と並んでいるために、大勢の送迎の人たちが目の前で事故を目撃し、ビデオ、デジカメ、携帯まで総動員して、一斉に撮りまくった。

   黒煙があがる、脱出シュートが出る、乗客が逃げ出す、右エンジンの火が大きくなる、地上整備員が消化器を使う、コックピットの窓から操縦士が脱出、もう一人が飛び降りたところで大爆発‥‥撮影者や周囲の「やばい、やばい」「大丈夫かー」という声まで入っている。

   テレビ局もこれをフルに活用した。が、番組ではこれらをバックに、小倉智昭やらレポーター、専門家やらが、「中華は事故が多い」とか「90秒ルール」なんかをしゃべっている。脱出シュートについて小倉が「地上だからできたんですよね」なんてバカいって、「いや、飛んでるときは開けられませんよ」とたしなめられたり‥‥

   見ている方は、映像の方がはるかに多くを理解できる。乗客がまだ脱出している時点で、地上の1人が消火器をかけていたが、直後にドカーン。一瞬「大丈夫か」と思ったら、すでに別の画面だったらしく、その男性は機首の方を歩いていたので、ホッとしたり。「スタジオももっと映像を見ろよ」なんて思ってしまう。

   小倉もモニターを見ながらしゃべっているんだろうが、どこまでちゃんと映像を見ているのかは怪しい。ところが最後に小倉は「操縦士が飛び降りると同時に爆発してるんですよね」と言った。なーんだ、見ていたんだ。だったら、もっと生々しいしゃべりもできただろうに。

   まあ、映像としゃべりの兼ね合いは、テレビ永遠の課題か。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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