エリートコメンテイター末吉も間違える「インドネシアとは…」

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   ワイドショーのコメンテイターもそれほどラクじゃない――。とくに朝ズバッ!では、朝5時半から3時間もの間、よく知らないことでももっともらしく話し続けなきゃいけないし、さらに司会の"視聴者代表"みのもんたは「どうして、○○なんですか?」と素朴な質問を度々浴びせてくる。それもたぶんアドリブで。

なるほどねー

   今日のみのの疑問は、安倍首相の訪問にちなんで「インドネシアってなに? インドと関係あるの?」であった。みのも喋り手だけに商売道具の「言葉」については一応ウルサイ。しかも、自分で調べる前に人に聞くタイプだから、コメンテイターにとってはタチが悪い。

   質問を振られそうになったアシスタントの竹内香苗アナは事前に危険を察知し、回避する。「末吉さんならわかるかと~」

   かくして後に引けない立場に追い込まれた末吉竹二郎。ちょっと困り顔だ。今日はビジュアルをマイナーチェンジし、今頃にして夏らしく軽やかに見えるが、語り口はいつもの急がば回れ的話法。要は「インドあたりの『国』のことでは」と解説してみせる。

   しかし、「~ネシア」というのは、「島」をあらわす接尾語である(と英辞郎が言っている)。ポリ(複数の)ネシア、ミクロ(小さい)ネシアなどなど。すると、インドネシアは、インド周辺の「島」ということになるんでしょうか。

   いくら東大出の財閥銀行元ニューヨーク支店長の国際金融アナリストであっても、間違えるときは間違える。「なるほどねー」と聞いているみのは、反面教師である。ワイドショーはじつにありがたいテキストなのだ。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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