北京大気汚染「五輪マラソンで世界記録はムリ」

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   一体どういうオリンピック競技になるのか? 1年後の開催を目指し、いよいよカウントダウンに入った北京オリンピックをめぐる"負の話題"2つを別個に取り上げた。ひとつは『屋外競技は出来ない!?』というテーマで「北京の大気汚染の実態」。もう一つは「段ボール肉まんやらせ報道」に対する超スピード判決。

処分だけ決まったのはいかにも中国らしい

   「北京オリンピックのマラソン競技で、世界新記録は期待できません」。マラソン競技の関係者からこんな声が出ている。マイカーの急増や建設ラッシュの影響で、今や北京市内の街がかすんで見えるほど大気汚染はすさまじい。オリンピック会場の近くを流れる「清河」は、名前からは想像できないほどクロく淀み、白い泡が浮かんでいる。

   国際オリンピック委員会のロゲ会長も「大きな脅威になっていることは否定できません」と異例のコメントを出す始末。まずイギリスが「開催直前まではマカオで練習させます」と声明、日本を含め他の国も北京入りを直前まで控える検討を始めた。

   では当の中国の対策は? 8月17日から20日まで試験的に、車のナンバーの奇数、偶数を分ける方法で運転規制を行うほか、工場の市外への移転を計画中だという。またマスクをかけて競技をする案も出ているとか。

   これにはスタジオから「マスクをかけて競技ができるの」の声が。これらの対策に、作家の吉永みち子が"今さら何よ"とばかり「最初からわかっていたことでしょうに」と。

   一方番組は別個にニュースとして、あの苛性ソーダで溶かした段ボール入り肉まん事件を捏造した北京テレビの元臨時スタッフに対する判決を取り上げた。

   判決は、懲役1年、罰金1,000元だが、スタジオの皆がびっくりしたのは、やらせ報道があった7月下旬からまだ1か月もたたない超スピード判決だということ。

   週刊朝日編集長の山口一臣が「(やらせ報道を)罰する法律があるのかどうかもわからないし、裁判の経過もわからない。処分だけが決まったのはいかにも中国らしい」といぶかった。小木逸平アナも「何となく無かったことにしようということなんですかね」と。

   国益のためには、無理を重ねてもオリンピック開催へ。この姿勢を続けているとどんなオリンピック競技になるのか、目が離せない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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