「紅白しま模様」楳図かずお邸は「色の暴力」?

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   漫画家の楳図かずおさん(70)が武蔵野市吉祥寺に建設中の奇っ怪な家が、完成を前に立ち往生している。周辺の住民から「色の暴力、形の暴力」だと拒否反応にあっており、建築工事差し止めの仮処分の申請が東京地裁に出されている。

個人の自由がどこまで通用?

   楳図さんの2階建て邸宅はまだ工事用のシートに覆われ、テレビ画像では何が「色の暴力」で、「形の暴力」なのか分らないのだが、実は建物の外壁全体が色鮮やかな「紅白にしま模様」で塗装、おまけに、屋根には巨大な「まことちゃん」像が置かれるというのだ。

   ここらは吉祥寺の中でも昔からある閑静なお屋敷町。近隣住民に言わせると、せっかく静かで落ち着いた生活をしているのに、突如、奇抜を通り越した家が出現するのは耐えられないというわけだ。

   事前に、建築会社からカラー刷りの完成イラストを見せられた住民は「色の暴力、形の暴力です。神経的な苦痛を受けていて、目が覚めるとこのイラストがワーッとのしかかってくる」。別の住民も「自分さえよければいいというものでもない」と訴える。

   キャスターの小倉智昭は「個人の自由がどこまで通用するかでしょうね」。これに日経EW編集長の野村浩子が「ご近所のお気持ちは分かります。外観は公共性が高いですから…」。

   渦中の本人はどう考えているのか? 吉祥寺を漂流中の楳図さんをスタッフがキャッチ。しかし、「今の段階でお話するのは難しい」と逃げられた。

   予定通り「紅白しま模様」の家を完成しても、とても無難に住めるとは思えない状態だが、漫画家の奇抜さで、ご近所の底力にいつまで抵抗できるか?」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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