赤城農水相のおかしな辞任劇を取り上げた。「更迭」がはっきりしているのに、自分で考え自分で辞表を出したという「辞任劇」を演じ、最後まで「往生際の悪い大臣」「カッコ悪さの際立った大臣」が浮き彫りになった。
赤城氏は8月1日午前10時半の記者会見で「任期の間は全力でやっていきたい」と強調し、辞任を否定していた。このあとの赤城氏は、同氏の話によると、安倍首相に呼ばれて官邸へ出向いた。そして、昨夜よく考えて職を辞したいと判断したので自分から安倍首相に「辞めさせてもらいたい」とお願いし、安倍首相が「わかりました」と言ったと、「辞任」であることを強調した。
しかし、実際は安倍首相から「君は若いんだからやり直した方がいい」と諭され、その場で辞表を書いて提出したのだという。「君はまだ若いんだ」と諭す首相も52歳の若さ。そっくり同じセリフを、安倍首相に突き付けたい人が日ましに増える一方なのだが……。
番組には、岡山で「姫」に退治された片山虎之助・前自民党参院幹事長が生出演した。安倍首相の責任の取り方について「『あなたしかいないんだ』と、周りの人に言わせなくては。自分で言ってしまっては……。だから『責任はどうとるんだ』という声が出ている」。
小倉の「国会運営が難しくなりますね」に、片山氏は「国政が停滞する可能性もある。停滞の仕方によっては国民に信を問う必要も出てくるだろう」と、解散・総選挙の可能性を匂わせた。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト