愛知県の86歳の主婦が7月19日、公園で採取したキノコをラーメンに入れて食べたところ、ひどい下痢と嘔吐を繰り返し病院に担ぎ込まれたが、22日に亡くなった。原因は毒キノコ。そこで、番組では「毒キノコ」を緊急検証した。
スパモニは「都会のキノコ図鑑」の著者で、菌糸学者の大舘一夫さんと代々木公園へ出向く。自律神経を侵す「カブラアセタケ」、下痢や嘔吐を発症する「テングツルタケ」、真っ白で一見毒があるように見えるが食べると美味しいという「ササクレヒトヨタケ」と、約2時間の取材で、なんと19種類のキノコを発見。そのうちの11種類が毒キノコだった。大都会の公園に19種類ものキノコが自生していたことに、ちょっとした驚きがあった。
それにしても、キノコというと秋を連想させるのに、なぜ今の時季なのか? それはキノコが成長するのに必要な「水分」と「暑さ」がふんだんにあるからだ。この時季にキノコが多く見られるのは不思議ではないそうだ。
スタジオでは、6種類のキノコから、食べられるキノコを当てるクイズが出題された。鳥越俊太郎と北野誠がそれぞれひとつを選ぶ。真っ赤な、いかにも毒がありそうな「タマゴタケ」や「アカヤマタケ」などの中から、鳥越の選んだ「カキシメジ」は「×」。
すかさず、北野が「鳥越さん、死んでしまいました」とちゃかしたが、大舘さんの説明では「色では判断はできません」という。04年にはふだん食べてもなんの問題もない「スギヒラダケ」を食べて亡くなった人もいるというから、素人判断で手を出すと危険なのだ。
鳥越の選んだ「カキシメジ」は、そのむかし大舘さんも間違えて食べて苦しい思いをした代物だった。それを聞いた鳥越は、大舘さんに「エッ、あれをお食べになったんですか?」と、妙にうれしそうに確認する。
「長いことキノコを研究していれば、1回や2回必ずやっていますよ」と、苦笑いする大舘さん。もちろん「油で炒める」「乾燥させる」「ナスといっしょに煮る」「塩漬けにする」と毒がぬける、というのも迷信だそうだ。