中越沖地震は高校野球も直撃していた。地震が発生したとき、柏崎市内の佐藤池野球場で、地元の柏崎総合高校と加茂高校の試合が行われていたが、その瞬間の映像がみつかった。
柏崎総合の攻撃で、打者が打ったとたんだった。走るはずのバッターが立ち止まり、キャッチャーとともにしゃがみこむ。ピッチャーもマウンドにうずくまってしまい、審判が一塁寄りに立って中断のゼスチュアをしている。カメラはまわっているが、これも大きく揺れて周囲の悲鳴が聞こえる。
そのまま試合は中止となり、規定の7回に達していないので無効、再試合となった。大会も中断されたまま。新潟県大会は7月13日に始まり、25日に決勝戦という日程だったが、再開のめどは立っていない。
というのは、この佐藤池球場は決勝戦が行われるメーン施設なのだが、地震でダイヤモンド内に亀裂が入り、スタンド際にも大きな段差ができてしまっているからだ。柏崎市内の高校はいま、練習どころではない。いったい間に合うのか。このままだと新潟代表の姿がないかもしれないという事態になっているわけだ。
ただ、甲子園本大会の抽選会が8月5日、本番が8日なので、それまでに何とか、というのが関係者の願い。
加藤浩次は「3年生には最後だからねぇ」
テリー伊藤も「なんとしてでも、抽選会までに間に合わせてほしいね」
そう、日本中が応援してるぞ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト