恋愛ごとから遠ざかって久しい女性=干物女って、20代限定の言葉だったの?! じゃあ、30代はなんと呼ぶのだ? ゲッ、考えるだに恐ろしい。それにしても綾瀬はるかが干物女なんて納得いかない。飲料水のCMやってたほどの潤いキャラじゃないかと、敵意をもって見始めたんだけど、まったりした感じが意外に、はまってたりして。それにこれは、干物女の赤裸々な実態というより、恋をして変わっていく女の話なのかも。
干物女に対して、「ステキ女子」なんて言葉もあったのか。知らなかった。必須アイテムはお気に入りのハーブティー、メモしておかなきゃ。ドクダミ茶じゃだめなのか? しかし、立食パーティーで男のために料理を取り分けて持って来るなんて、私には到底できないワザ。やっぱり「敵」である。
雨宮蛍(綾瀬)は、建設会社のインテリア事業部で働くOL。職場ではテキパキ仕事をこなしているけど、家ではダラダラし放題、ゆるーく暮らしていた。ところが、ひょんなことから上司の高野(藤木直人)と一緒に住むはめになってしまう。
藤木直人、神経質でイヤミな感じが実によい。「プロポーズ大作戦」のマジメで優しい男よりずっと面白い。半ダースの紙パッケージのまま蛍が冷蔵庫に入れてあった缶ビールを取り出し、「1本1本はずして正面を向け、1列もしくは2列に並べろ」というのに大笑いしてしまった。何がいけないの?と思うワタシは、そうです、そういう種類の女です。家に帰れば即ジャージに着替えるし。
さて、そんな干物女が突然恋に落ちてしまう。相手はロンドンから戻ってきたイケメン・デザイナー手嶋マコト(加藤和樹)。部内の女子がいっせいにソワソワしちゃうような、才能とルックスを兼ね備えた...あれ?どうもピンときません。どこにそんなオーラが。たぶん蛍は、そのうち高野の方を好きになってしまうのではないでしょうか。
いきなりマコトにキスされて動転の蛍、ドギマギしてる自分の気持ちを整理しようと、ノートに図式化してみたりするのがおかしい。このあと、いったいどうなっちゃうのか。とりあえず、干物女の変身ぶり?を観察し、今後の修業の糧といたしたく存じます。