学校ぐるみ!「学力テスト」不正操作

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   東京・足立区の公立小学校のあきれた不正を追及。「校長、先生たちが道徳を勉強するべきだ」番組は手厳しくレッドカードを突きつけた。

「ウソをつかないのが教育の基本でしょ?」

   足立区が実施した学力テスト。同校の成績は2005年が44位だった。それが翌2006年にはいきなり1位。よくがんばりました、といいたいところだが、奮起したのは児童ではなく校長を中心にした学校ぐるみの不正の結果だった。

   大躍進の現実はポイントが次ぎの3点

   (1)保護者の了解を得ず、一部児童の答案を抜いた(得点が低い知的障害を持つ児童と外国人)
   (2)前年度の問題を繰り返して練習する(一般常識からみればアホかと思うのだが、テストの内容の90%は前年度と同じだという。同校は普通の教科より学力テストの反復練習に児童のケツを叩いた)
   (3)テストの時間。間違えた答案を書いた児童のところに教師、あるいは校長が間違い部分をトントンと指で指摘して正解を誘導した。

   父兄の心情にしてみれば、子どもが通っている学校のレベルが高いと納得する。こんなわけで多くの父兄は不正を知っていたという。

   これは学校側にもいえる。自分たちの評価も同等とされる。教育委員会のプレッシャーがある。と同時に順位によって学校に配分される予算が、場合によっては上位校の半分になってしまう。

   当事者の校長の話は聞けなかったが、学校側は(1)だけは認めて(2)と(3)は否定しているという。

   「ウソをつかないのが教育の基本でしょ。腹の底から怒りがこみ上げてきます。子どもたちの将来よりも校長が自分の立場を考えている。こんな不正やウソをやる先生に道徳は教えられるんですかねぇ?」(山口一臣・週刊朝日編集長

   「学校の予算はダメなところに重点的に多く配分するべきでしょ」(赤江珠緒) ちなみに問題発覚後の2007年の学力テスト。同校の順位は59位だった。テスト内容は前年とまったく違っていた――

文   初代不良家| 似顔絵 池田マコト
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