「修行僧のように厳粛」TBSアナ・柴田秀一

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   牛ミンチ偽装事件では、農水省と北海道庁のどちらか、あるいは両方とも「偽装」していた疑いが浮上している。

灰色の決着なんてとんでもない!

   農水省は去年3月、ミートホープについての内部告発文書を北海道庁に手渡したというが、北海道側は否定。問題の日には、担当者が出張していたから受け取れるわけがない、とアリバイを主張する。

   双方の主張の検証結果は今日発表されるが、「灰色の決着」となる恐れもある。朝ズバッ!のニュースは、そう予言して締めくくった。

   「子供の世界でも通用しないことを言い合ってる」「灰色の決着なんてとんでもない」(みのもんた)、「責任のなすりつけ合いがミエミエ」(嶌信彦)など批判的なコメントが集中。

   そんななか、意外な人物――柴田秀一アナがしずしずと割ってはいる。番組中、ニュース原稿を読む担当のベテランだが、その表情は、まるで滝にうたれる修行僧のように厳粛なことで知られている。

   いつもよりも眉をひそめて言うには、「これだけ調べてもよくわからないということは、軽んじてたとしか言いようがないですね」

   重々しい表情と告別式の挨拶のような口調でそう言われると、ふたつの役所、役人どもの仕事ぶりは、いかにも軽薄だなあ、と思えてくる。柴田が口を開くときは、数珠でも握りしめながら拝聴すべきかもしれない。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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