歩道は危険だ。犬の糞が落ちているし、歩きタバコの火が当たったりもする。さらに運が悪ければ、自動車の扉に直撃される。
朝ズバッ!が伝えるところでは、何台もの自動車を積む用のトラックの扉が、歩道を自転車で走っていた女性を直撃。女性は左肩から腕を切断された。
番組はTBS局前に同型のトラックを用意して説明する。後部に柵状の左開きの扉がある。法律で扉をつくるよう定められている、とリポーターは言う。載せた車がズリ落ちてきても大丈夫なようにフタをする役割なのだろう。
ところが、事故を起こした運転手は、自動車の載せ方が悪くて扉部分より少しはみ出していたか、単に開け閉めが面倒だったのか、そんな理由で扉を閉めず、逆方向に車体脇まで持ってきて針金で固定。その針金が取れてしまい、トラックは扉をブラブラさせながら走っていたそうである。
いつも8時ごろには眠そうなみのもんたも、このニュースには目を閉じていられなかったようだ。「これは防ぎようがないね。酷い」と嘆息する。
生身の人や自転車のすぐ脇を、時速数十㎞(/h)でヘビーなメタル機械が走っていれば、事故は防ぎようがない。安全のため、自動車の最高速度を人並み――時速4㎞ぐらい――にしたらどうだろうか。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト