「地球街道」はテレビ東京で土曜の夜10時半からやっている旅ものドキュメンタリーだ。6月2日と9日の放送では、中村雅俊がアメリカのかつての基幹道路「ルート66」をたどっていく旅をやっていた。
ルート66というと、昔は歌なんかも流行ったので、若い頃を思い出す。90年前に作られた古い道だけど、ハイウェイの発達で役目を終え、いまは廃道となり国指定の景観街道になっている。
番組では、中村雅俊が自ら車を運転しながら、シカゴまでのラスト1000キロを走った。「道はキャンパス。自分の色を塗っていくんだ」というセリフが印象に残る、さわやかな番組だった。
ちなみに提供はトヨタだ。なるほど、自分たちの車を使って、絵になる人が旅してくれればいい絵も撮れる、というわけだ。
この「地球街道」は、有名人が旅する様子を淡々と追っていくという地味な番組。でも近頃はこういうおとなしめの番組にひかれてしまう。どうやらテレビをあまりにもたくさん見ていると、派手な番組は息が詰まってしまって、地味な番組に逃げてしまうようなのだ。
老いぼれた 馬ほど道を 間違えず