ドイツ・ハイリゲンダムで今日から始まるG8サミット。昨日の朝に出発した安倍首相は、ベルリン到着後さっそく議長国のドイツ・メルケル首相と会談した。サミットは初体験。外交手腕も未知数。しかし、晴れ舞台で点数稼ぎのチャンスと、番組は特集。さて?
今回のサミットの最重要課題は、地球温暖化対策。アメリカと今回オブザーバーで参加する中国を合わせるとCO2排出量は40%という汚染大国だ。しかし温暖化対策は掛け声ばかり、いっこうに具体策が示されない。
一方、温暖化に危機感を募らせるEUは「2020年までに90年比20%削減」を提案。日本も「2050年までに06年比50%削減」とする案をそれぞれ提唱している。
このギャップを埋める調整役に、CO2排出量で環境先進国とみられている日本の安倍首相と議長国のメルケル首相が期待されているのだという。
その成算は?となるのだが、リポーターの大村正樹は、「イギリスのブレア首相、ロシアのプーチン大統領はもうじき引退、ブッシュ大統領も来年で終わり。日本とドイツが組めば温暖化でイニシアチブがとれる」と期待発言。安倍政権が起死回生するチャンスとあおった。
ところが、キャスターの小倉智昭は「あなたはイギリスとロシアにバッテンを付けたが、日本だって来月の参院選の結果しだいで安倍さんも...」と、きつい一発。タレントのデーブ・スペクターはさらに「誰も確認できない2100年目標にしたほうがいい」相変わらずの冷笑ギャグ。
文
モンブラン