六大学野球の優勝パレードが、こんなに盛り上がったなんて聞いたことがない。
きのうの早慶戦で早稲田が連勝して、全校から勝ち点をあげる完全優勝。斎藤佑樹は1年生で初のベストナインに選ばれた。大隈通りなんかお祭り騒ぎだ。
神宮・絵画館前から早稲田まで2時間をかけて2000人が歩いた。沿道はハンカチ王子、斎藤佑樹を見ようという人並みが続き、紙吹雪が舞った。
祝賀会場では、選手が一人ひとり挨拶をしたが、斎藤はここでも決めた。
「これからの4年間は、再び早稲田の黄金時代を切り開きたいと思います」「2日後に19歳になります」「先輩のように笑いがとれないので、イメージ崩せないので、まじめにコメントします」。フレーズごとに大歓声があがる。そして「早稲田は一生勝ち続けます」とさらに盛り上げた。計3分44秒。
「間のとり方、うまいですね。ぼくらだって早口になる」「人をうらやましくさせる天才」とテリー伊藤は手放しだ。が、加藤浩次は「甲子園でハンカチでふかなかったら、こうはならなかった?」と妙にさめてた。
文
ヤンヤン