「集団は個人に勝る」グーグルCEOの言葉、かみ締めたい

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   今回の「プロフェッショナル仕事の流儀」は、トークスペシャルの第3弾。タイトルは「リーダーたちは、かく語りき」だ。前半は今までに放送されたリーダー達の未公開シーン。後半では、今回新たに取材したGoogleの最高経営責任者(CEO)、エリック・シュミットへのインタビューが放送された。

   前半部分、過去のプロフェッショナル達の未公開シーンでは、私が尊敬している「リゾート再生請負人」との異名を持つ星野佳路も取り上げられていた。番組は「"信じる力"が人を動かす」と題され、昨年の1月に放送され、何度も繰り返し録画を見た記憶がある。「プロフェッショナル」は番組開始以来、ほぼ毎回欠かさず観ているが、「この人のもとで働きたい」と強く心を動かされたのは、彼を含めて数えるほどだ。

   その星野と番組ホストの茂木健一郎とのトークの中で、人を動かすことが話題になった。

   「社員は会社を選ぶ権利があります。つまらない会社だと、他の会社に行ってしまう。ですから、楽しく仕事をしてもらう環境を提供していかなければならない。サービス業の最大の財産は社員。正しいコンセプトや戦略よりも、共感してもらえるコンセプトの方が大事。楽しみとか共感が、人を動かすんです」

   至極当然のことだが、人を動かすのはやはり人なのだ。あらゆる場面において、そのことを忘れてはいけない。

   一方、番組後半に登場した「インターネットの未来を担う男」、米グーグルCEOのエリック・シュミット。もはやグーグルは、単なる検索サイトではない。次々と革新的な技術を提供し続けている、世界中の誰もが注目している会社だ。当然そのトップの発言にも関心は集まる。

   新しい時代のリーダーはどうあるべきか。そんな問いに対して、シュミットは笑顔でこんな答えを返した。

   「リーダーにとって最も重要な資質は、聞いて学ぶ能力です。世界はとても速く変わり続けています。誰もすべてを知る事はできません。会議では、私の意見に対する異議が出るまでしばらく待ちます。いろんな意見が出れば、皆を巻き込んだ議論になるでしょう。集団の方が個人より優れた判断ができると信じています」

   私の周りでは集団になると、逆に能力が半減するというか、かえってこんがらがる場合が多い。なぜなのか。グーグルとどこが違うのか。シュミットの言う「集団は個人よりも勝る」の意味を噛み締めてみたい。

   ※NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 「トークスペシャル Part3~リーダーたちは、かく語りき」(2007年5月29日放送)

文   慶応大学・がくちゃん
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