細木数子大先生の占いは絶対に外れない――というのも、占いは一種の羅針盤であって、それを活かすも殺すも本人次第だからだ。たとえば、千代大海は大相撲五月場所で優勝できたはずだった。千代大海は(たぶん稽古をさぼったりして)そのチャンスを活かさなかった。本人が悪いのだ。
しかし、これを逆に考えれば、占いが当たることもない!? いえいえ、それはまた別のお話。「言ったとおりだったでしょ」とセンセイの手柄になるようです。
本日、絶対に当たる占いの館にやってきた犠牲者、いや相談者はお笑い芸人で吉本新喜劇の主要メンバー、池乃めだか。
なお当夜は、めだか登場の前に、俳優のオーランド・ブルームに緊急鑑定をおこなった。30分も待たされたうえに、「(ブルームは)あまり好みじゃない」と不機嫌だったカズちゃん。ところが、いざ話してみると、美形俳優の英国紳士的な態度に魅せられたようで、次第に身を乗り出していく。鑑定では「わたし、フォーチュン・テラー」「(ブルームは)来年、再来年、ビッグ、ビッグ、モアビッグ」とナガシマ的英語を連発していた。
さて、ブルームとはあまりにもギャップの大きいめだか。センセイの反応が心配だったが、基本的にお笑い好きのセンセイは「(吉本新喜劇は)つまんない」と言いながらも、「今日はこれくらいにしといたるわ」「保安官のロバートです」など、めだかの定番必殺ギャグに、アゴの肉を揺らして大笑いしていた。
ネガティブ母親がアル中で自殺をはかったりする壮絶人生を紹介したあと、鑑定に。もうすぐ64歳だというめだかは「何歳ぐらいまで生きられるか」をリクエスト。「本当に聞きたい?」とセンセイは恐怖心を煽り、そして…「70歳前後で死ぬ」と断言した。あと6年ちょっとである。
「でも、大丈夫、助かる方法はある」そうだ。寿命の秘密は家系図にアリ。娘2人が結婚して家を出て、めだか家の相続者がいなくなった。養子を取れば寿命が延びるのだが、相手方の先祖が怒らないような配慮が必要であり、現実にはなかなか難しいとか。
「それか職業をガラっと変えちゃう」。「うーん」と考え込んだめだかが「お好み焼き屋がやりたいんですよ」と口にすると、「やんなよ。成功してチェーン持てるよ」と強力にプッシュ。万が一失敗しても、それは占いではなく、自分のせいだということはお忘れなく!
今日のセンセイのシメは「めだかちゃんは好きな人だった」となぜか過去形。今日の番組で嫌いになったのか、それともすでに死んだつもりになってしまったのか。気になったが、番組はそのまま終了してしまった。
さて来週の細木数子は…俳優の綿引勝彦。また、シブイ人選だこと…。
家系図と寿命はどう関係するのか――現代科学では、いくら考えても謎である。今後の解明が待たれる。