「21人の弁護団が・・・魔術!?」

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   一昨日もふれた山口・母子殺害事件。21人もの弁護団が何を打ち出すかが注目された差し戻し控訴審(広島高裁)で、弁護団は驚くべき主張を展開した。曰く「殺人ではなく傷害致死」「死後の暴行は、生をつぎ込んで復活させるための魔術というべき儀式」。え?魔術??

   事件は99年、光市の本村弥生さん(当時23)が当時18歳の少年に殺害・強姦され、長女の夕夏ちゃん(同11カ月)も殺された。1、2審の無期懲役判決を最高裁が「著しく正義に反する」と差し戻したもの。いわば「死刑にせよ」というに等しい。

   弁護側は死刑回避の闘いになるが、事実21人のほとんどは死刑廃止論者だという。しかし、その結果の主張が「魔術」ときた。被害者の夫の本村洋さん(31)は「怒りをこえて失笑した」といった。

   みのもんたまでが「21人の弁護団が‥‥魔術!?」といっただけ。もっぱら弁護士の大澤孝征が解説したが、これは明快だった。

   「弁護団の意図は明白、死刑回避のための捨て身の戦法だ。傷害致死の最高刑は20年。魔術その他の主張は、被告人が異常な人間だと印象づける。責任能力がないと精神鑑定に持ち込む意図が感じられる」

   「死刑回避のためには、事実を歪曲してでも、というやり方は、同じ弁護士として恥ずかしい。死刑廃止運動にもマイナス、被告人のためにもいいのかどうか」

   次回は6月26日から3日連続になる。被告人が本当に「魔術」といったのかどうかが、問われる。

文   ヤンヤン
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