「少年が大人になるときの発達障害?」

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   母親の頭部を持参して警察に出頭した少年(17)の事件を続報。不可解な「なぜ?」をめぐってコメンテーターの見方が分かれた。

   少年はきのう午後、殺人と死体損壊で福島地検会津若松支部へ送検された。その後の調べで、母親の右腕を切り取り、白色のスプレー式塗料で着色し、室内の植木鉢にさしていたという。いったい何のために?そこで不可解な点を整理すると――

   (1) 昨年9月の修学旅行前日に突然、旅行の参加を取り止めた。それ以来学校を休むようになった。いったい何があったのか。

   (2) 3年生になって頻繁に休むようになり、16日以降全く学校に来なくなった。5月になって自ら病院の心療内科を受診している。この時何を自覚したのか。

   (3) 少年は「殺すのは誰でもよかった。母に恨みはない」と供述している。なぜ恨みがないのに、寝首を掻くように母親の首を切り取ったのか。

   (4) 母親の右腕を白色に着色し、植木鉢にさしたのは何を意味するのか。

   (5) 母親の首をショルダーバッグに入れて警察に持参したのは何を意味するのか。

   タレントの北野誠は「恨み、つらみの犯行ではなさそう。唯一、この家の中で動機らしきものはアパート暮らし。だれにも相談できなくて悶々としていたのが爆発したのではないか?」。

   ジャーナリストの鳥越俊太郎は「今回は他の少年事件と違う気がする。少年が大人になっていくときに起こる発達障害の分類に入るのでは? 推測だが、自分もそれに気づいて病院へ行ったのでは? 家庭内トラブルではないので、事件が分かりにくくなっているのだと思う」。

   県警は、少年を精神鑑定する方向で検討中という。少年の犯行動機、心の闇は、精神科医による解明を待つしかないのかもしれない。

文   モンブラン
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