今夜も気分上上↑↑――とはほど遠い様子の細木数子大先生。スタジオに登場するや、「私は眠いんだ」とどこかの社長クラスの発言が飛び出す。タッキーこと滝沢秀明が「眠気も吹き飛ぶ爽やかなゲスト」と取りなして出でたるは、俳優の河相我聞。ところが、センセイは一見して「たいしたことない」「妻帯者でしょ。興味ない」と即座にチェンジを要求。細木センセイについたホスト、いやゲストは気の毒である。
司会進行役のくりぃむしちゅーが河相の隠された過去――お金持ちのお妾さんの子供だったり、隠し子騒動があったり――を暴いている間も、センセイはソファにレイドバック。女社長が二流ホストクラブのどーでもいい余興でも眺めているかのようだ。
やや張り切りを見せたのは、番組恒例となっている実演コーナーだ。筆者的には隠し子騒動(すでに発表済み)なんかより、よほど隠れた過去だったのだけれど、河相我聞は数年前ラーメン屋をプロデュースし、実際に店内で調理もしていたらしい。
そこで、「ラーメンつくってもらうわよ!」となったのだが、案外手際が悪く、カズちゃんが「巻いて巻いて」と言いながら、アレコレと指図することに。なんとか出来あがった"我聞流"ラーメンのお味は…「サッパリしすぎるね」と不満顔。
それでも河相は健気だ。「あんたはいま辛いところにいる。これから乗り切れるか不安だろう」とセンセイに煽られても、「(センセイの占いは)本で勉強させていただいていて…今日は直に…」と健気にリクエスト。しかし、「占いではどうしようもない」と大先生は言う。
根本的な原因は「(河相の背中に)男が居ない」せいだそうだ。どうも父親の背後霊がついてない、というようなことらしい。「それは(地震で倒壊した)父親のお墓と関係あるんですか?」と河相が質問する。細木大先生のお答えは「戸籍が違う人の墓にはお参りする資格がない」。
では、どうすればよいか。河相は父親の墓で「お別れ」をし、次には神社に行き、「戸籍が違うので父親のお墓には行けません」とお詫びすることで、"男の魂"になる。男になった河相は子供と男と男の話ができる。そこで、子供を抱きしめてあげると、「60歳ぐらいから、ショックを受けるほど良くなる」そうである。
もう、ちょっと高度すぎて頭が痛くなるようなお話だったが、最後に感想を聞かれた河相は、「(センセイの言うことは)思い当たることばかりで…」とどこまでも"いい人"を通した。センセイのおかげで好感度アップ、したのかもしれない。
さて来週は…演歌歌手の牧村三枝子が涙、涙の浪花節を聞かせるらしいです。
ショックを受けるほど良くなる、とはどういうことなのか。謎である。それ以前に戸籍が違うと墓参りをしてはいけないというのも不思議だ。