「いちばん悲しいのは中尊寺さん」

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   今朝の『スパモニ』いの一番は2年前に急逝した漫画家、中尊寺ゆつこさんの遺骨をめぐる夫と実母の泥沼の法廷闘争。核家族化が進むなかでは決して珍しくないケースだ。

   中尊寺さんは『おやじギャル』の流行語で有名だが、05年1月31日42歳で亡くなった。遺骨は、残された夫と実母の七生さんの間で分骨することになったのだが、半年後2つとも渡さないとする七生さんと夫との間でトラブル、訴訟に発展した。

   実は、生前からトラブルの伏線があったと思われるフシが。中尊寺さんの自宅は横浜だが、仕事場は母のいる実家で。この二重生活の中で、実母には「向こうの墓には入らない」と話す一方、夫には「母のいうことは無視していい」むろん、どういう状況下での発言か、今となっては真意はわからないのだが……。

   結局、このほど出た判決は『大きい遺骨と入院給付金、香典の計340万円を夫に返しなさい』という夫勝訴の内容。生前の話だけでは証拠としての効力がないのだが、これに七生さんは反発、「すぐ控訴します」と。

   しかし、タレントの北野誠は「妥当な判決と思いますよ」。弁護士の中嶋博行も「核家族化の中でこういう問題は増えてくる。法律的には、遺骨がどこへ行くかといえば亡くなった人のところだ。つまり遺言にちゃんと書いておけということです」

   キャスターの赤江珠緒が「いちばん悲しいのは中尊寺さんでしょう」というが、ある意味では本人が生前まいたタネがイザコザの元になっている風でもあり、悲しいというより苦笑しているかも。

文   モンブラン
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