今日の朝刊各紙の1面トップ。トヨタの3文字がでかい。自動車の売り上げワールド・レースで<TOYOTA>が<GM>を抜いて世界チャンピオン。売上高は約24兆円。ロシアの国家予算とどっこい勝負。
快挙!と浮かれる報道ではない。スポーツと違って素直に喜べないのがニホン人の国民性が反映している。「ゴジラがデトロイトを食いつぶした」(アメリカ・ディリーニュース紙>といったライバルたちの視線を同時に感じとめているのだ。
とくダネ!の切り口は「快挙と責任」。躍進の背景を控え目に報じながら、同時に「企業責任」を含む多くの課題にふれた。
小倉智昭は企業城下町である豊田市の工場群を見学したという。「トヨタって凄いを実感した。ぼくは追われる立場になっても強いと思うよ」‘やや浮かれ’どこかクールだった。
‘革新トヨタ自動車’の著者・板崎英士のコメントがスタジオを支配した感がある。
「GMや世界のビッグ3が勝手にこけてしまって、ついに虎の尾を踏んでしまった」・・・・
この先には猛反撃が待ち構えているという意味だ。チャンピオンにもなれば、すべてのライバルを敵に回したことになる。
トヨタの渡辺捷昭社長の「質の向上はまだ足りない」「うつむいて謙虚に歩け」といった発言の重みがそれに加わる。チャンピオンはさらに社会的責任を背負う。品質や労務管理、下請け対策などなどの社内問題だけに取り組むというわけにはいかない。
「エコの企業イメージがあるから、自分の足元より地球環境の面で貢献を・・・」スタジオの結論はここらに集約された。