大阪・エキスポランドのジェットコースター「風神雷神II」の脱輪事故で、19歳の女性が死亡、34人が重軽傷を負った。折れた車軸は15年間交換されておらず、金属疲労の可能性が高い。目下、メーカーか保守かと責任が問われている。
が、「失敗学」で知られる畑村洋太郎・工学院大教授の解説が出色だった。
「金属疲労は目視で簡単に見つかるものではない。オーバーホールしてもわからないかもしれない。点検の問題ではない」
「より面白いもの作ろうとすると、より力のかかるものになる。スピードを上げれば、それまでにないようなことが起こる。だから設計の問題と考えるのが正しい。性能でも保守管理でも法律問題でもない」
「警察でも国交省でもない第三者が、大がかりな実験をやって検証しないと、事故の教訓が生きない。やっておけばよかった、と思うことを今からやることです」
みのもんたは「乗っていた人たち、直前に乗った人たちが感じたことを聞くことから?」
「そうです。予兆があったかも知れない。この番組に寄せられたら、事故防止に最大の貢献となる。ぎりぎりのところで止められるかも知れない」
それでなくても、トラックの脱輪、飛行機の整備ミス、遊具の事故、エレベーター‥‥と人為的なミスが続く。
畑村教授は「人の作ったものは必ず壊れます。機械は危ないものだと思うこと。まずくなったときを考えて設計すること」という。
みのが「利用するわれわれの感覚を盛り込むことですね」というと「それが一番必要なのは原子力関係です」と。