果汁100%の飲料が今日から値上げ。1リットル入りが20−70円アップというから、ただごとでない。が、この主たる理由が例のバイオエタノール、地球環境にやさしいと先日導入がはじまったばかりのアレである。
バイオの先進国はブラジルとアメリカだが、バイオの方がもうかるからと、ブラジル・サンパウロ州ではオレンジからサトウキビへの転作が進んで、16年間でオレンジ関係の労働人口が3万人から7000人に激減。オレンジが減ったための価格高騰なのだという。
「地球環境問題が、高くしちゃったわけだ」(小倉智昭)
同様の現象は各地で起きていて、アメリカではトウモロコシが1.5倍、牛乳が20-30%、ドイツでは大麦が2倍になってビールの値段に響きそう。メキシコではトルティーヤが3倍になったとか。本来、余った農作物利用から始まったものが、食を圧迫しているという変な展開。エタノールバブルという言葉もあるそうだ。
竹田佳吾が「全体でルールを決めないと対応できない。一方で飢餓に苦しんでいる人がいるんだから」と指摘したのがポイントだ。NPOの話では、バイオエタノールに投じられている量は、3億人分に相当し、栄養不良の人口は8億人いるんだと。
「どうしたらいいんだろう。1億2000万人こぞってダイエット?」と小倉。
文
ヤンヤン