少し前のことになるが、4月12日にアメリカで実現した松坂とイチローの対決。その瞬間を生中継で見られたのは面白かった。
オレはNHKのBSで試合を見たけど、カメラのフラッシュがものすごい勢いでびっくりした。相当たくさんの日本人が球場につめかけていたんだろう。
バックネットの脇には、「ようこそフェンウェイパークへ」と日本語の看板。これはすごいことだな、と思った。日本語の看板といえば、ヤンキースタジアムの外野の壁面には、漢字の読売新聞の広告があったりもする。これには「意味があるのか」と笑ってしまうけど。
テレビ解説は元マリナーズでイチローと一緒にやっていた長谷川滋利。歯切れが良くて、表現力豊か。大リーガーのクセも良く分かっているから、非常によかった。解説者としてピカピカだ。
以前は大リーグといっても、長谷川がいたマリナーズとか野茂のドジャースぐらいしか日本人がいるチームはなかったけど、いまならヤンキース、ホワイトソックス、カージナルス、そしてレッドソックスとどんどん「見る選択肢」が広がっている。視聴者的にはうれしいかぎりだ。
でも裏を返せば、日本の一級品がアメリカに根こそぎ持っていかれているということでもある。これじゃあ、日本のプロ野球がすたれてしまうのも仕方がないことなのかもしれない。