女性職員に日常的に行われていたキスの強要や宴会でのセクハラ問題。4月9日の『スパモニ』報道を受けて当コラム「ワイドショー通信簿」でも取り上げたが、舞台になった北海道・当麻農協の幹部が昨日、謝罪会見した。
ことの顚末は、事件公表後に辞任した前組合長が、宴会で女性職員を個室に連れ込んでスカートの中へ手を入れ、押し倒す強姦まがいの行為をした。また組合長の信任厚い課長は人事権をちらつかせて日常的にキスを強要していた。
謝罪会見は、前組合長に代わって川上敏明・現組合長、上田哲雄常務理事、他理事1人が出席。川上組合長が「ただ、ただお詫びを申し上げます」と頭を下げたのだが。記者から「何に対し謝罪したのか?」と突っ込まれると、「セクハラ行為はあったと思います」。上田常務理事も「民事訴訟が絡んでいるので具体的には差し控えたい」。
被害女性によると、常務理事も同席した理事も「セクハラの現場にいて私が助けを求めたが、相手にしてくれなかった」というから、事実なら共犯関係にある。
弁護士の大澤孝征も「刑事事件として告訴されており、共犯者になる可能性があるので何も言えないのでしょう」。しかも、週刊朝日編集長の山口一臣が「これはセクハラというよりわいせつ行為でしょう」との疑問に、大澤は「事実なられっきとしたワイセツ犯罪ですね」。
ジャーナリストの大谷昭宏が「こんなの手錠をはめて放り込んでおけばいいんですよ」と手荒い一撃。確かに、いい年をした組織の長が、これではあまりにもやりきれない。