ペットを選ぶか、それとも立ち退き勧告を受けるか。静岡・伊東市の市営住宅の住人は「究極の選択」を迫られている。
市営住宅にはペット禁止の規約はあった。しかし、26戸でペットを飼うのは長年黙認されてきた。ひとり暮らしの高齢者が多く住んでいる事情があった。ところが最近ペットがらみの傷害事件が起きたのがきっかけで、市当局は「決まりは守って下さい」・・・つまり飼い続けるなら出て行け。
家賃1万円で住むひとり暮らしのある高齢者は猫とともに泣く泣く退去した。台所、風呂なし3万5千円の部屋に住むことで、生活保護は打ち切られた。住民のほとんどが同じような状況なので、まさに「究極の選択」をせまられている。
「ご老人の方はペットをよりどころで生きているんです。アニマルセラピーとして必要なんです」とおおたわ史絵。
「いいじゃないスか。そんなにギスギスしなくても。猫一匹飼ってなにが悪いのよ」(テリー伊藤)
この市営住宅では26人のうち、退去5戸、ペットを手放した人7戸。あとは「究極の選択」の誓約書にハンコを押して困った困った・・・視聴しているこっちにとっても悩ましい問題だ。
文
初代不良家