本来おもしろいものを、これほどつまらなくしてしまっている例も珍しい。NHKのクイズ番組を見たときの感想だ。
たとえば、金曜夜8時からNHK総合でやっている「アートエンターテインメント 迷宮美術館」。美術に関するクイズをやるんだけど、クイズ番組としては中途半端でつまらない。司会は段田安則とNHKの女子アナ。でもこの女子アナ、ノースリーブのドハデなドレスで出てきたりして「おいおい大丈夫か?」という感じなのだ。そこが見ものといえば見もの。彼女の勘違いファッションを楽しむだけの番組だ。
土曜7時半からの「クイズモンスター」もいまいち。カードゲームとクイズを合体させた新しいタイプの番組なんだが、ルールがわかりにくくて、見るのに忍耐力がいる。視聴者がどうしていいか分からない番組になってしまっている。要は、こねくり回しすぎ。もっとストレートに作ればいいのに、と思うんだよな。
そんなNHKのクイズ番組作っている方々には、フジの「クイズ!ヘキサゴンII」を見習うことをお勧めしたい。この番組にはシャープな人も出てくるが、アイドル系の女性タレントを筆頭にしたアホバカタレントが目白押し。考えられないようなトンチンカンな回答がでてきて、無条件で笑うことができる。
「ひどい番組」といって眉をひそめれば終わってしまうところだけど、たまにはNHKのみなさんもこういう“おバカな番組”を見て、アタマを柔らかくしてみてはいかがだろうか?