地震は他人事でない いつ我々だって…

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   突然テレビ画像が切り替わる。ほとんど全局。25日、日曜日の朝10時前。地震発生!! どこ?震度は?――能登半島で震度6強。

   ニュースの同時中継はテレビの独壇場。NHKは全面速報。民間テレビ局も追いかける。「公共性を持つメディア」を競い合うように。

   「地震は他人事ではありません。いつ、われわれだっていつ災害に出会うか」渡辺宜嗣の沈着な声はまさに視聴者を代弁している・・・

   スパモニも多元中継で震度6のつめ跡を緊急リポート。家屋の崩壊、道路の陥没、そして避難所の人たちにカメラを向ける。

   ――「つい先ほど、7時すぎにも震度4の余震がありました」朝ワイドはリアル・タイムのニュース番組でもある。

   ゲストの平田直・東大地震研究所教授の一語一句が気になる。

   「残念ながらニホンは地震で出来ている。一般的にいえばいつ、どこで発生してもおかしくない状況です」

   「例えば大被害が予測される東京は、30年以内に‘マグニチュード7’クラスが起こる可能性が70%と高い確率」・・・桜前線なんて浮かれるわれわれは‘リスクだらけの地上’に生きている、を実感。

「2年もの逃亡生活は意外にも近くでした」

   地震報道ばかりがスパモニではない。続いて登場した話題は「12もの名前を持つ魔性の女」の逮捕情報。事件モノだ。

   東京都品川区で同居していた当時39歳の女性を包丁で殺害、指名手配されて前田優香(43)が北区の健康ランドで捕まった。2年近くの逃亡者生活。

   いろんな名前を持ち、整形手術をしてさらに黒メガネで変相して・・・都会の片隅に息をひそめて生きていた。

   「時効寸前に逮捕された福田和子は、あれだけ転々と居場所を変えたのに」と吉永みち子。

   番組としても追跡していた。渡辺宜嗣は感慨深げに「2年もの逃亡生活は意外にも近く、東京にいたんですね」

   銀座、新宿では元売れっ子ホステス。派手好き、ブランド志向。帽子だけでも100個以上は持っていた。関係者の話によると「いつも泥酔のトラブルメーカー。汗水流して働くタイプではなかった」。

   逮捕されたときには3人の男性と酒を飲んでいた。こんな逃亡者生活を支えたのは「魔性の女」にとって騙しやすい男性が、大都会では不自由しなかったせいだろう。

   逮捕時の名前は高田美雪。これが12番目の偽名。そのひとつは大原麗子と岩下志麻を合体させた「大原志麻」・・・

   所持金600円あまりの彼女が2年も「正体不明」でいられたのは、スケベ根性でバックアップした多くの男性の「協力」のたまものだった。と思うと大都会はやはり魔窟。

渡辺宜嗣・野村真季のコンビが降板する。「私たちのスーパーモーニングは今週いっぱいで終わりです」他局との違いは、局アナ渡辺宜嗣によるオーソドックスな切り口展開だった。ニュース素材をストレートにさばく「安心感」があった。本日はコメンテーターに「お世話になりました」――そして遠慮がちにちょっとだけジョーク。「ははは、ゴメンテーターです」

文   初代不良家
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