松岡農水相のテープレコーダーは忙しい。連日にわたって「適切に処置」「詳細な説明を拒否」を繰り返している。
税金でまかなわれているはずの水道水は、一般家庭の年間使用量の18年分。国民にとってとてもわかりやすい数字で実に「適切」な弁明だ。信用しろといわれて納得できる人の顔が見たい。
しかも「何とか還元水」「いま水道水を飲んでいる人はほとんどいない」といった堂々たる迷言!サービスも。
スパモニでは4年前から継続して議員特権を追及している。
議員年金、議員宿舎、JRグリーン車のパス。文書通信交通滞在費、寄付金控除、政党支部経費・・・既得権を、甘い汁を堅守する永田町の感覚と市民意識は完全に落差がある。
「当たり前のことが当たり前ではないのが現状。法律を作るのが国会議員。彼らによって基本的にはむしろ改悪されている」と渡辺宜嗣キャスターが語調を強める。呼応するように「国民の意識がおかしいと気づいているのに―」とゲストのエッセイストの安藤和津。
鳥越俊太郎がとどめの一言。「お上はエライもんだという特権意識を、われわれメデイアがチェックしてこなかった責任があります」
マスコミの自戒はいまさらという気もするが、永田町もマスコミも市民の声の高まりをこれ以上無視したらどうなる?
「殉職した警察官が泣いています」
山形・新庄署の警部補のひったくり事件。「警察官だって人の子、遊びたい気持ちはあるだろうが、あまりにもオロカな犯罪」とスタジオは鳥越俊太郎を先頭にうんざりムード。
交通課指導係長は、ふだんはマジメでキチっとした模範的な警察官。
ところがどっこい。景品交換所からパチンコ店に向かう69歳のおばさんのショルダーバッグをひったくる。バッグには現金124万円が入っていた。
被害者はバッグにしがみついたために2メートルも引きずられて軽傷を負った。警部補はそのまま自家用車で逃げた。途中で強奪した金を雪の中に埋めて、そして捜査側に回ったという。どんな捜査をしたのか聞いてみたいもんだ。
ドロボーがドロボーを捕まえるために「任務」を果たした・・・結局はクルマのナンバーから「ドロボー警察官」が任務中に捕まった。
昨年はこんな「ドロボー警察官」が3件。そのすべてが「パチンコ」「サラ金からの借金」が背景にあるようだ。地位よりも出世よりもパチンコ優先。負けたらドロボーで取り返す。
東武東上線で女性を助けようとして殉職した宮本邦彦巡査部長を例に上げて「彼は泣いています」と安藤和津のコメント。多くのマジメなお巡りさんは号泣しているはずだ。
丸山和也弁護士が都知事選へ。全マスコミをリードする形でこの‘騒動’をリードしてきたスパモニは渡辺宜嗣の「一件落着となりました」で終幕。番組に送られたFAXには<進行中のテレビ、コマーシャルなどへの影響を含め、現実には解決困難な事情も多くある>人騒がせな弁護士もいるものだ。いやテレビタレントというべきか。