予測がほとんど
外れるのはなぜ?

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   『納得できない』シリーズ。今朝はリポーターの玉川徹が15年足らずで廃線になった新交通システムや利用客のほとんどいない地方空港を追跡した。一般的には関心が薄い一地方の公共施設建設だが、国税のムダ使いが行われている実態を再認識させた。

   番組がスポットを当てたのは、昨年9月30日に廃線になった愛知県小牧市と桜花台ニュータウンを結ぶ新交通システム『桜花台線』。同線は、313億円(国から89億円)を投入し15年前に開通した。計画では、1日当たりの利用客は3万人と予測していたが、実際は10分の1の2000~3500人。赤字続きで廃線となった。

   「予測がほとんど外れているのは何故なのか、以前から疑問だった」という渡辺宜嗣アナ。これは、黒字の計画を立てないと認可されないために、恣意的にカサ上げした需要予測を立てているためだ。

   地方空港のギャップもひどい。この恣意的な計画と実態とのギャップはいかほどのものか。

   地方空港の需要予測を100とした場合の達成率ワーストランキングによると、①岩見13.8②大館能代24.6③佐賀33.3④福島38.0⑤能登51.6の順。

   あってはならないムダ使いの実態が見えてくる。

「今回の発言は、フィナーレのラッパ」

   毎週火曜日と金曜日に開かれる閣議。安倍首相が部屋に入って来ると、先に入室していた各閣僚は起立して挨拶する。ところが、閣僚はダラダラと起立、着席後は私語、雑談おかまいなし。

   「忠誠心なきものは去れ」。そんな無節操な官邸の雰囲気に喝を入れた中川秀直自民党幹事長の発言を取り上げた。番組では小泉閣議の時と映像で比較したが、差は歴然だ。

   中川発言は、今朝の新聞各紙にも一斉に取り上げられ波紋を投じたが、当の閣僚は?今朝の閣議後の会見で伊吹文明・文部科学相は「カメラにうつっているところは閣議でない。あそこで私語、雑談は悪くない」と弁明した。

   確かに、実質的な閣議は別室で行われる。しかし、閣僚の認識としては、国民向けにカメラ撮影が許されているあの部屋からすでに閣議は始まっている、と思うのが常識だ。「あれは閣議ではない」と言うのは単なる屁理屈でしかない。

   社民党前党首・土井たか子が「(中川氏の)今回の発言は、フィナーレのラッパに聞こえる」。野党の顔のような人のコメントだけに辛辣だ。

   叶姉妹の得体の知れない実妹の失踪事件。番組では、渡辺アナが「貴重な情報を入手しました」と2度ばかりアナウンスしたが、いっこうに何が貴重な情報か分からずじまい。「土井さんご存知ですか?」。そう振られた土井たか子は「よく分からないですね」と2回。番組が分からないのと、叶姉妹が分からないのと。

文   モンブラン
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