“冤罪の土壌”が
静岡にはある

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   静岡県の御殿場で6年前、少女の強姦未遂事件があった。その事件の「再審」が近く行われる。今朝の「スパモニ」は、再審を招いた警察や地検、裁判所の“流れ作業的な事件処理”の実態を追跡した。

   警察の捜査によれば、事件は、当時16歳の少女が10人の少年に公園で乱暴されたというもの。そのうち4人に対して、静岡地裁沼津支部が懲役2年の判決を下した。残りは保護観察として、少年院送致などの処分を受けた。

   信じがたいのは、警察や地検の捜査段階を経て裁判所の処分が決まるまでの経過だ。少女から唯一名指しされて最初に逮捕された少年によると、警察から「最近、仲良くしている友人はいるか」と聞かれ名前を挙げたら、その9人が逮捕されてしまったという。

   また、弁護士の調査で、犯行当時に少女は別の男と携帯電話で通話中だったこともわかった。それやこれや冤罪の疑いが濃厚な事実が出てきたにもかかわらず、処分の撤回は行われなかった。

   朝日新聞編集委員の清水建宇は「警察が騙したケース。よくない捜査だ」。漫画家のやくみつるも「幼女が誘拐殺害された島田事件にしろ、冤罪という土壌が静岡にはあるんですよ」

   もしこれらが事実なら、きちんと再審で汚名を晴らしてあげないと、静岡の“恥名度”は下がらない。

「大荒れになるのはわかっていたはず」

   八甲田山系の前岳の雪崩で、山スキーのツアー客など2人が死亡、8人がケガをした事故を取り上げ、「なぜツアーを強行したのか」の疑問に迫った。

   雪崩は、八甲田ロープウェイの山頂公園駅から前岳を経て雪中行軍の遭難者をまつった銅像のある「銅像ルート」途中で起きた。

   ツアーを主催した酸ヶ湯温泉旅館によると「このくらいの吹雪はよくあること」。ツアーのガイドも「出発時は風がなかった」ために決行したという。

   しかし、気象予報士の船木正人氏は疑問を呈した。

   「ふもとから山頂まで600メートルの標高差。ふもとで風がなくても、山頂付近は相当強い風が吹いていることは山の常識。それに、雪崩がどこで発生するかは予測困難だが、今回は北日本が大荒れになることは3日前からわかっていたはず」

   このコメント自体は的を射た指摘だった。

   ただ、今季は暖冬のため、雪の少ない長野からスキー客が移ってきているという。主催者側やツアーガイドが客におもねって甘い判断をしたのではないかという点に触れなかったのは惜しい。

   今朝のスパモニは、再審事件の追跡報道で大きな「驚き」を与えてくれたが、全般的に「ツッコミ」が昨日よりもやや物足りない感じだった。

文   モンブラン
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