テレビ東京の長寿番組「開運!なんでも鑑定団」は、うちの90のばあさんが一番好きな番組だ。
自分が「お宝」として大切にしている書画・骨董のたぐいを持ってきて、いくらぐらいなのか鑑定してもらう番組なんだけど、ばあさんでもちゃんと笑えるつくりになっている。
どこで笑うのかといえば、ニセモノをつかまされたことが鑑定で判明した場面。持ち主が「300万!」と言ったのに「20万です」と鑑定されるとその落差が大きくて、大笑いできる。年寄りでもわかりやすくて家族みんなで楽しめるというのが、長寿の秘訣なんだろう。
鑑定は、本人の思っている金額より驚くほど高額な場合もたまにあるけど、だいたいはニセモノをつかまされてガックリということが多い。こういうのを見ていると、骨董品の世界というのは、だまされながら目利きができていくもんだというのがよくわかる。
あと、工夫しているなあと思うのが、出張鑑定。草深い田舎まで出かけていって、地方の人たちのお宝を鑑定するんだけど、その土地、その土地のカラーが出ていて面白いね。地方にはあんまり使われない立派な文化会館がいっぱいある。その利用法としてはピカイチなんじゃないかな?