捏造の構図が
わかってきました

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   今朝の『発掘!あるある大捏造』は、TVプロデューサーの碓井広義氏を招き、捏造の構図に焦点を当てた。スパモニで検証した結果、今朝は納豆ダイエット、味噌汁、レタスの快眠効果に続き、『あるある大事典』が過去放送した「納豆の若返り効果」も実は捏造だったことがわかった。その構図が共通しているというのだ。

   これらの捏造のからくりは、碓井氏によると「外国の研究者のコメントを捻じ曲げ、悪用」していることだという。「英語の音声をほとんど聞こえないように絞りこみ、意訳というより超意訳の日本語を流す。もっとも安直な方法で捏造した」と指摘する。

   渡辺宜嗣アナは「捏造の構図がわかってきましたね」。しかも、納豆、味噌汁など伝統的な日本の食品が海外でも注目されているという視聴者の心理的効果を読んだうえで、視聴率アップを狙ったというわけだ。

   関西テレビの山本紘専務が社内調査の中間報告をおこない、「チェックする機会は7回あったが、まったく気付かなかった」と釈明した。しかし、健康に関する食品を扱う、信憑性が問われる番組。日本語に翻訳して流すなら、元の英語をテロップで表示するなど基本的な配慮が欠けていたことは否定できない。弁護士の紀藤正樹が「ウソと直感でわかるはずだ」と言う通り、「どうせバレないだろう」といった安直な考えが透けて見える。

「取り返しがつかないですね」

   千葉市内の神社のご神木が宅地業者に無断で伐採される事件があった。「意図的」なのか「うっかり」なのか、業者が取材に応じないために不明だが、この罰当たりな奇想天外な行為を追跡した。

   事件のあった検見川神社の宮間秀夫宮司によると、隣家の宅地造成にきた業者がフェンスを超えたご神木の枝について伐採の許可を得にきたので、了解した。ところがフェンスを取っ払い、ご神木数本を根本から伐採してしまったという。

   宮間宮司は「自分の命をとられた感じ」とカンカンで、警察に器物損壊の被害届を出した。弁護士の紀藤は「まあ、法律上では器物損壊になる可能性がありますが、こればかりは取り返しがつかないですね」。それにしても捏造事件にしろ、柳沢厚生労働相の「女性は子を産む機械」発言にしろ、どうしてこうも呆れた行為、発言が罷り通るのか?

   『あるある』問題で、ゲストコメンテーターの鳥越俊太郎がサンデー毎日の副編集長時代に、捏造記事をチェックできなかった経験を披露。「ウソを言う人は、意図的にバリアーを張っているので見抜くのは難しい」と関西テレビを擁護した。しかし、締め切りに迫られる週刊誌の一発勝負の記事と、テレビの長寿番組、しかも2、3回見ればすぐ疑問が湧くこの手の番組を同列に扱うのはいかがか。

文   モンブラン
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