「ほんとに怖いです。何と世界中で最大64万人の死亡者が想定されているんです」 田中大貴リポーターの第一声に、小倉智昭らが「ええっ」。キャスターとしては当然のように事前にリポート内容を把握しているんだろうが・・・それにしても。ショッキングなニュースである。
インドネシアで発生した新型の鳥インフルエンザウイルスの現状報告だ。正確には高病原性鳥インフルエンザH5N1型で、世界保健機構(WHO)によるとすでに267人が死亡して、世界中に大流行の兆しがあり最大で64万人の死者が想定されるという。
「日本でも途方のない被害が予測されて、8日で12万人が感染します。社会崩壊です」スタジオは再度「ええっ」。
このウイルスの感染経路は「鳥」→「鳥」→「人」→「人」だというから怖い。しかも犠牲者は老人や子どもばかりではなく、働き盛りの若い層にまで及ぶという。「巨大テロに匹敵するわけですね」素直にオソロシサを実感。番組の警告が過剰反応ではないことを切望。
「掲示板の悪い書き込みが(自殺の)原因」
日本でも人気のあり、近く新曲の発表予定もあった韓流女性歌手のユニがおととい首つり自殺の話題。
「内向的な人だったようですが、掲示板の悪い書き込みが原因といわれています」
原稿を読みあげる笠井信輔の歯切れがイマイチ。「悪い書き込み」とは、歯がゆいいい回しだ。ネット社会の「悪質で、陰湿きわまりない中傷攻撃」のことでしょう。
韓国マスコミは、過度な露出衣装やエロチックなダンスに加えて顔の整形疑惑に「人造人間」「整形中毒」など口に出せない人身攻撃の書き込みが目立った・・・ 。ついに書き込みは人気タレントの命まで奪う凶器となった。
自殺に追いやった人身攻撃の書き込みは「インターネット炎上焼死」というとオーバーな表現になるかも知れないが、ここでは多少なりとも「インターネットの匿名性」の問題についてもふれるべきではなかったか。
練馬のピアノ・バーがビートルズなどの曲を10年間も無断演奏して840万円の罰金刑。音楽著作権の話題についての出演者それぞれのコメントには共感。
「逮捕、罰金はかわいそう」小倉に呼応して「ビートルズはケチな感じ」と作家の室井祐月。「みせしめにやるのはどうかな」と「Newsweek日本版編集長」竹田圭吾。
――著作権の存在、一罰百戒は認めるとしても釈然としない判決だ。悪意はゼロ。「みんなでやれば(著作権は)怖くない」が実情だもんね。