東京・渋谷で起きたエリート家庭バラバラ殺人事件を前半と後半の2回に分けて、くどいと感じるくらい詳しく報道した。焦点を当てたのは、日常生活の場であるリビングルームにブルーシートを敷き、遺体を解体した三橋歌織容疑者の性格だ。
番組では、歌織容疑者が少女時代に自分の性格を「何かやられたらやり返すという考え、答えを持っています」と綴った作文や高校時代の友人の「彼女ならあり得ると感じた」というコメントを紹介。プライドが高くて自己中心的、外見と中身が違うといった分析を行った。が、いま一つバラバラ事件とはぴったりと重ならない。
ゲストコメンテ-ターの精神科医、和田秀樹は「妹をバラバラに切断した容疑者とも共通するが、二人とも自己愛の性格の持ち主。一定以上満たされないとタメてしまうタイプで、怒りをセーブできなくなる」と指摘する。
しかし、自己愛は誰でも持っている性格。これがないと生きていけない、正常なものではないか? 相手に感じる憎悪を、普通は自己愛でセーブしていると思うのだが・・・。これもいま一つ。
渡辺アナが「2つの事件は距離にして2キロしか離れていない。東京という街の縮図とは言えないが、昨日から東京とはどういう街なのか考えてしまった」というように、東京には、えたいの知れない妖怪を育む闇の部分があるのか。
文
モンブラン