回顧2006年・上・・・巨人戦ナイター、初のヒトケタ視聴率

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

エレキ君

今年もあと5日余り。今年の放送・通信業界の振り返りをしますか。

アドバ君

民放の収益の柱である広告収入、とくにスポットが伸び悩んだ。インターネット広告の台頭もいわれたが、消費者金融、外資系損保などの広告自粛も響いた。民放各社は放送外収入の確保を急いでいるが広告収入を補うまでには道遠し。

テレビ君

NHKは、相次ぐ不祥事で受信料の不払い者増に屋台骨が揺れ、強制徴収という強硬手段に打って出た。そのアナウンス効果で支払い再開が増え出したが、職員の不祥事はなくならない。こっちも信頼回復までの道険し。

プレス君

NHKにはもうひとつ。菅総務相の「短波ラジオ放送で拉致問題を重点的に扱う」という放送命令を唯々諾々と受けた。筑紫哲也はオウム事件のさい「TBSは死んだ」といったが、「NHKからジャーナリズムが失われた」といっておく。

エレキ君

この1年、番組ソフトのほうはどうだったのか。

アドバ君

巨人戦のナイター中継が今年初めて10%を割りこんだ。フジテレビはいち早く地上波での巨人戦中継をやめた。「巨人、大鵬、玉子焼き」という良き時代は完全に去った。しかし、巨人戦を除けばスポーツ番組は強かった。

テレビ君

6月から7月にかけてのサッカーW杯ドイツ大会。日本は1次リーグで敗退したが、対クロアチア戦(52.7%)、対オーストラリア戦(49.0%)、対ブラジル戦(37.2%)と高い数字を記録した(ビデオリサーチ、関東地区)。

プレス君

3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)も日本が世界一を勝ち取った対キューバ戦は43.4%。これが弾みとなって日本のプロ野球の視聴率も跳ね上がる、という業界の期待は甘すぎた。木を見て森を見ない。

テレビ君

日本ハムが活躍した北海道では“新庄効果”もあってローカル局の視聴率は高かった。日本シリーズ第5戦は札幌では52.5%を記録した。この勢いが新庄の去った来年につなげられるかどうか。

エレキ君

日本テレビは来年の巨人戦中継の3割減を発表した。この発表の翌日、日テレの株価は前日比5.6%高の1万7,070円まで上昇した。「ようやく削減に踏み切ったことが株価に反映」(証券会社)。これは喜んでいいのか、それとも。

プレス君

日テレは来年から東京6大学野球を中継することになった。巨人を捨てて、ハンカチ王子こと早稲田大の斉藤投手に横恋慕。斉藤が怪我で長期療養したり大学中退でもしたら、どうするつもりだろう。

アドバ君

スポーツ番組では8月のTBSの亀田興毅選手の世界タイトルマッチが物議をかもした。視聴率こそ42.4%だったが、なかなか試合を映さない中継手法や疑惑の判定でTBSに抗議が殺到。“民放のNHK”も堕ちるところまで…。

姉妹サイト