オタク・ヤクザがね、いい味出してる (セーラー服と機関銃)

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   早くも終わっちゃった。ほかのドラマはまだ最終回じゃないのに、これだけどうして早いのかな。

   昔、薬師丸ひろ子で映画が大ヒットした。見ていないが、「カ・イ・カ・ン(快感)」と言いながら、薬師丸ひろ子がセーラー服姿で機関銃をかまえたスポット広告は覚えてる。

    だけど、知らなかった。こんなにみんな死んじゃうかわいそうなお話だったのね。

   ひょんなことから浅草の弱小ヤクザ「目高組(いかにも弱そうだね)」の8代目組長になった女子高生(長澤まさみ)。5人のそれぞれ「いいヤツ」な組員と熱い絆で結ばれながら、悪徳政治家と組んだ強大ヤクザ組織と戦う。

   近所のもめごとをさばいている程度で、たいしたシノギもできない目高組。株のデイトレードで一家を支えている喧嘩の弱いコンピューターオタクのヤクザ(田口浩正)がいい味を出している。

   次々に組員を殺されて、ついに堪忍袋の緒が切れ、機関銃の封印を切る。残った2人で殴り込みをかける組長、星泉と若頭の佐久間(堤真一)。これって昔々のヤクザ映画の王道じゃない?

   でも、最終回。いかにもふつうの女子高生の泉ちゃんに機関銃を乱射させて悪者を片っ端から撃ち殺し、あたりを血の海に?

   えーっ? どうしよう、どうしようと思ってたら、泉ちゃん、泣きながら撃ちまくったけど、撃ったのは豪華なソファと卓上の大きなヘロイン袋だった。

   よかった! ついでに佐久間さん、かっこよかった。

   主題歌の「あ~いした、男たちを、思い出にかえて~」というフレーズが切ない。

文   カモノ・ハシ
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