小麦粉不使用。使い残した少しの米粉でつくる「バスチー」|キッチンにひと工夫

料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。

今回は、「米粉」を使ってつくるバスク風チーズケーキ、いわゆる「バスチー」をご紹介します。

ほんの少し残った米粉が大活躍

小麦粉やたこ焼き粉といった粉、最後に少しだけ残って困ることはありませんか?

もし米粉が大さじ4杯ほど残っていたら、ぜひつくっていただきたいのが「バスク風チーズケーキ(バスチー)」です。

バスチーはスペイン・バスク地方発祥のチーズケーキで、高温で焼くため表面には黒い焦げ目がつき、中はトロッと。濃厚な味わいが特徴です。

米粉を使うことで“こっくり感”が増し、しっとりと仕上がりますよ。酒粕を加えると大人っぽい風味になります。

米粉のバスクチーズケーキ

焼き立てのアツアツでも、冷たくしても美味しくいただけます。デザートとしてはもちろん、ワインのおともにも!

材料の「砂糖」は、今回はきび糖を使いましたが、他の砂糖でも構いません。

<材料(直径15cmの型1台分)>

・クリームチーズ…250g
・米粉…大さじ4
・卵…2個
・生クリーム…130ml
・砂糖…70g

※下準備:クリームチーズを室温に戻しておく。クッキングシートを用意する。オーブンを200℃にあたためておく。

<つくり方>

1. 室温に戻して柔らかくなったクリームチーズをボウルに入れ、泡立て器でよく混ぜてなめらかにする。卵を入れ、さらによく混ぜる。

2. 1のボウルに、砂糖、米粉、生クリームの順に加えて、全体がなじんでとろりとするまで混ぜる。

3. オーブンシートを型より大きめにカットし、全体を水で濡らす。一度ぎゅっと絞ってから広げ、水気を切って型に沿うように敷く。

4. 2を型に流し入れて、200℃のオーブンで45分ほど焼く。焼き上がったら型から外さず、そのまま冷ます。粗熱が取れたぐらいの温度でも、冷たくしても、どちらでも美味しい。

<ポイント>

「焼き上がりはぷっくりと膨らんでいたのに、ぺちゃんこになっちゃった」なんてガッカリしないでくださいね。

冷ましている間に、真ん中がくぼんできます。失敗ではないので、安心してください。

型に敷くオーブンシートは、一度水で濡らすとシートが柔らかくなって型に沿わせやすくなります。

材料をどんどん混ぜて、型に流して焼くだけのシンプルレシピ。

前回ご紹介した「米粉のチョコレートブラウニー」に加えて、ぜひこのバスチーも定番おうちスイーツにしてくださいね。

フライパン1つで簡単「ナッツのキャラメリゼ」。おやつにもお酒のアテにも

米粉でつくるチョコレートブラウニー。米粉の長所はグルテンフリーなだけじゃない

文・松本日奈

価格および在庫状況は表示された09月29日21時のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で表示されている価格および在庫状況に関する情報が適用されます。
この記事のリンクを経由して製品を購入すると、アフィリエイト契約により編集部、制作者が一定割合の利益を得ます。