純木造3階建て 東京農業大学 学生寮で「木」の効果検証~3月に陸上競技部の学生入寮~
記事配信日:
2025/02/25 16:16 提供元:共同通信PRワイヤー
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住友林業
住友林業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:光吉 敏郎)が設計・施工した学校法人東京農業大学(東京都世田谷区、理事長:江口 文陽)世田谷キャンパスの学生寮「青雲寮(せいうんりょう)」が竣工し、25日に同大が落成式を開きました。純木造3階建てで、国産材や同大が所有する奥多摩演習林の木材を活用しています。東京農業大学 農友会 陸上競技部の学生が3月に入寮予定です。住友林業は木造建築が心身の健康や競技パフォーマンスに与える効果を立証するため、入寮後に同大の協力を得て純木造の「青雲寮」で検証します。検証結果は快適な空間づくりと木造建築の価値向上につなげます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502254680-O1-k88f0YV5】
■建物の特長
① 学生の心身の健康を支える木を活かした空間
東京農業大学 農友会 陸上競技部の長距離ブロック(男子)は東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に通算70回出場した実績があります。木には心理的ストレスの緩和効果や調湿・抗菌作用があり、木の特性を活かして学生が心身ともに安らげる快適な空間をつくりました。
② 国産材・東京農業大学の奥多摩演習林を活用、木造建築で脱炭素化に貢献
木材使用量は約300m3でそのうち約7割は国産材を活用しています※1。国産材の約3割は学生が林業の研究や実習で利用している奥多摩演習林で伐採しました。外壁、食堂の柱・梁、階段に奥多摩演習林の木材を用い、学生が木材の生産~加工~利用過程を体感できます。純木造の「青雲寮」の炭素固定量は316.874トンCO2e bio(CO2ベース)※2と試算しています。
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※2. 建物の一生涯にわたるCO2排出量(エンボディドカーボン)を見える化するソフトウェア「OneClickLCA」をもとに試算。同ソフトは住友林業が日本単独代理店契約を結んでいる。(参考: One Click LCA サイトページ)
■木造建築が心身に与える効果を検証、木造建築の価値向上へ
住友林業の企業内研究機関「筑波研究所」は木の総合的な活用を目指し、「木」や「緑」のもつ機能や特性、それらが心身に与える効果を研究しています。これまでに「木」は視覚(見た目)、触覚(触り心地)、嗅覚(香り)から得られる刺激を通してリラックス、疲労軽減、免疫力向上の効果があると分かっています ※3。
今回は東京農業大学の協力のもと、8月から12月にかけて「青雲寮」で床の硬さ、光、温湿度、香りや寮生の心理的・生理的な状態を測定します※4。既存のRC造の学生寮と比較して「木」が心身の健康、競技パフォーマンスなどに与える効果を検証し、結果は2026年に発表予定です。非木造建築(RC造・鉄骨造)を木造に変える効果を定性的・定量的に立証し、快適な空間づくりと木造建築の価値向上につなげる狙いです。
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※4. 本研究は住友林業が2020年に国立大学法人東京大学と締結した産学協創協定『木や植物の新たな価値創造による再生循環型未来社会協創事業』の一環です。東京大学大学院 農学生命科学研究科 恒次祐子教授と「木」の空間が身体にどのような影響を与えるのか研究しており、本物件も共同で測定・分析します。(参考:2020年9月28日プレスリリース)
■落成式を開催
2月25日に東京都やメディア等の学校関係者約60名が参加して落成式を開きました。設計・施工を担当した当社は同大 江口理事長から感謝状を受領しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502254680-O7-7S578XyR】
■物件概要
物件名 東京農業大学青雲寮
所在地 東京都世田谷区桜丘3丁目9-37
建築主 学校法人東京農業大学
主要用途 寄宿舎(学生寮)
敷地面積/延床面積 1,046.52㎡/1,250.39㎡
構造 木造 地上3階建(在来軸組工法、準耐火建築物)
室数 2人部屋 26室(52人収容)
工期 解体工事着工:2024年1月 竣工:2025年1月31日
設計・施工 住友林業株式会社
住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、社会全体の脱炭素に貢献することを目指しています。今後も非住宅建築分野での木造化・木質化を推進し、木の魅力を最大限に生かした付加価値の高い商品・サービスを提供していきます。
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